Yuki式英会話勉強法先ほど”独自の方法”と書きましたが、私はこれに辿り着くまでかなり回り道をしました。
ネイティブから指導を受けるといえば英会話スクール。
あなたは英会話スクールに行ったことがありますか?
私が初めて英会話スクールに行ったのは中学2年生でした。
行ったといっても体験レッスンを受けただけなのですが、なんだか素人っぽい外国人が出てきて、私の前でドアから出たり入ったりして”in and out”(中と外)を連発する1時間でした。
中2の英語レベルなんで、最低英語レベルランクに該当した結果がこれでした。
この体験入学の結果、スクールから提示された学費が数ヶ月で30万円。
払えるはずがありませんでした。
私の家は、それを払うだけの余裕は無かったんです。
しかもその30万円が、得られる英語力に見合わないことは中学生の私でも何となく分かりました。
In とoutを繰り返すだけだったら、別に家で自分でも出来ますからね。
私だけでなく、かなり多くの人が挫折している英会話スクール。
一見凄く良さそうですが、なぜ英語が上達しないのでしょうか。
今英語を教える立場になって見てみると、実は理由は山盛りなことが分かります。
まず、日本人の間には「ネイティブ神話」が根強く残っていて、ネイティブと話せば何とかなると思っている人が多いです。
その証拠に幼児向けの英語教室の場合、優秀な日本人の先生よりもネイティブの先生が1人だけでもその教室のほうが人気があります。
でも実際は、ネイティブは「日本人の苦手なところ」が分からないです。
日本語と英語を両方深く理解して、日本人の立場になって英語を深く研究している人なら出来ると思います。
でも、もともと英語で育ったネイティブが、日本に来て数年の英会話教師をしてちょっと日本語を理解しただけでは、「日本人の苦手なところ」が分からないのです。
あなたが外国に行って、日本語を教える立場になることを想像すれば簡単だと思います。
あなたにとって当たり前の日本語の、どこがnon Japanese ネイティブにとって難しいのか?
想像もつかないと思います。
ここで例を挙げましょう。
ネイティブが分かっていない「日本人の苦手なところ」とは、まず「英語の母音と子音」です。
日本語にも「母音」と「子音」がありますが、英語の「母音」と「子音」とは全く異なります。
まず日本語の「母音」と「子音」について説明しますね。
日本語の場合
「母音」= 「ア・イ・ウ・エ・オ」
「子音」=「母音」以外を指します。
しかも「子音」を見ていただければ分かるのですが、「子音」をアルファベットで表記してみると、
ハ=ha ヒ=hi フ=hu ヘ=he ホ=hoと子音は子音(h)と母音(a)の組み合わせであることが分かると思います。
これに対して英語の母音と子音は全く異なります。
例えば日本語の母音では一個しかない「ア」は、英語ではこんなにあります。
小さな口で発音する「ア」、「エ」と「ア」が混ざったような「ェア」、口を大きく開けて発音する「ア」、「ア」と「ウ」の中間音の曖昧な音、それをのばしたもの等等・・・
母音が複雑なだけではありません。英単語には子音が沢山出てきます。
例えば、「駅」という意味の"station"。
発音記号では
と書きます。
この文頭の「s」は「su」ではなく母音を含まない、歯の間をわずかに空気が通る時のような音でしかありません。
つまりステーション (su・te - sho nn)では無くイメージで書くと ステーション です。
ここで問題は、日本人は普段「母音」を必ず含んでいる音しか聞いていないので、英語の「子音」の部分が理解できません。つまり聞こえないんです。
"station"の場合、一番最初の「s」が聞き取りずらくなります。
単語だけであればまだ何とか聞きとれるかも知れませんが、文章になるとそうも行きません。
なぜかというと、日本人がもう一つ苦手とする「英語独特のアクセント・イントネーション」があるからです。
例えばとっても簡単な「私の名前はマーク・アンソニーです。」を英語で言うとMy name is Mark Anthony.(日本人の頭の中の音・イメージ)マイ ネーム イズ マーク アンソニー(ネイティブの中の頭の音・イメージ)マイ ネームズ マーク アンソニーとなります。
文字が小さくなっているところは、場合によっては殆ど聞こえない場合もあります。
文章をフラットに発音する日本語と全然違うので、これも聞き取れません。
また、ネイティブのナチュラルスピードになってくると、「リエゾン」というややこしい現象が起きます。
前の単語と後ろの単語が繋がってしまい、聞きづらくなるのです。
例えば上記の例だと、My name is のnameとisの部分が顕著に出ます。
マイ ネームズのようになり「イ」の音が殆ど聞こえなくなります。
こういった日本語と英語の根本的な違いをしっかり指導してくれないので、英会話スクールでは結果が出ずらいのです。
日本語と英語の発音がどれだけ違うのか、ということを分かっていただけたと思います。
先ほど「英語はとてもシンプルな言語だ」と書きましたが、
日本語に比べてかなり簡単でシンプルにもかかわらずあなたが英会話に苦戦しているのは、こういった違いを理解していないからなのです。
もっと言うと、英語の発音さえしっかりおさえれば、英語は簡単な言語なのであっという間に習得できるんです。
その他にも英会話スクールの問題点として「パターン英会話」があります。
英会話スクールでは、用意された「パターン英会話」をひたすら練習しますがこれが全く意味がありません。
英会話スクールに入学する人の動機で多いのが「旅行」です。
そんな旅行のための「パターン英会話」の例がこちら。
英会話スクールではこの「パターン英会話」を何時間もかけて練習します。
でも実際のネイティブの会話はこんな感じです。
全然違いますよね?よりシンプルで楽しげです。
しかもおしゃべり好きのネイティブ達は
・日本のどこから来たのか?
・何日滞在するのか?
・嫌いな食べ物ある?
・今日は何したの?
・〇〇(観光名所)はもう行ったか?
などテーブルにつくまで色々聞いてきます。
生身の人間ですから、何を聞いてくるかなんて予測できません。
ネイティブがあまり使わない意味のない「パターン英会話」だけ一生懸命覚えたらメニューを開く頃にはあなたの頭は真っ白になっているでしょう。
「パターン英会話」を覚えるだけだと、 それしか出来なくなってしまいます。
私は今までネイティブといろいろなシチュエーションで会話してきましたが、教科書通りの会話だったことなんて一度もありません。
せいぜいHi, how are you?? --I'm fine.位だと思います。
つまり、英会話の応用力が無いと英語を話すことは出来ないんです。
習うパターン以外のフレーズも積極的に拾える人であれば問題ありませんが、ネイティブの言っていることが30%も聞き取れない初心者が、そこまでの余裕があるとは思えません。
つまり、英会話スクールというのは、英語の発音をしっかり理解した中級者以上の人が、普段の大量のインプットをアウトプットして実力をつけていくところなんです。
ちなみにこれは後から知ったことなのですが、英会話学校のネイティブ講師達は、2-3週間程度の研修で現場に送り込まれるそうです。
それでは日本人に対する指導に十分とは到底思えません。
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